美酒紀行

-チリ編 2025-

2025年3月2日、ついにチリへの視察旅がスタートしました。 

今回の目的地は、アタカマ州・コピアポ。チリ北部に位置するこの地には、乾燥した気候を生かしたぶどう栽培と蒸留文化が息づいており、ピスコの生産地として知られています。 

ご一緒したのは、第1回チリピスコ・カクテルコンペティションで優勝・準優勝を飾ったお二人、 
BAR CROSSINGの村上雄基さん、LE CLUBの山口透さん。 

プロの視点で、現地のつくり手とどのような交流が生まれるのか、非常に楽しみな旅です。 

チリ旅行記

いよいよ始動。ピスコ文化を探る旅の始まり

羽田→ダラス→サンティアゴ→コピアポへ 

出発は羽田空港から。いくつかのトランジットを経て、まずはアメリカ・ダラスへ。 

その後、チリの首都サンティアゴを経由して、目的地のアタカマ州コピアポに到着しました。 

今回は移動距離が長いため、道中の段取りには少し気を使いましたが、スムーズに現地入りできました。 

サンティアゴの空港は非常に整備されており、都市としての成熟を感じさせる雰囲気でした。 

コピアポでは、現地の通訳・ドライバーとも合流し、いよいよ視察が本格的に始動します。 

日本から遠く離れたこの地で、チリにおけるピスコの文化やつくり手たちの想いに触れる貴重な機会を、記録していきたいと思います。 

 

チリ視察 Day1

アタカマの空の下、視察初日を迎える


チリ到着初日の午後は、コピアポ空港から市内のホテルへと移動しました。 

標高は約400メートル。ボリビアの高地とは異なり呼吸も楽で、乾燥した気候ながらも日陰では驚くほど涼しさを感じます。
日没は20時過ぎと遅く、時間感覚が不思議とずれてしまうのもまた旅の醍醐味。 

滞在先のホテルは、色とりどりの花が咲き誇る庭に囲まれた、心安らぐ空間。 

この地での本格的な視察に向けて、静かで落ち着いたスタートを切る一日となりました。 

Day2

この日は、アタカマ州内の個性豊かな蒸留所を巡る一日。
現地の土地と人、そしてピスコにかける想いに深く触れることができました。 

Destilería Don Gudelio|
「良いものを、さらに良くする」 

最初に訪れたのは、家族経営の蒸留所・Don Gudelio。 

樽熟成ピスコの試飲では、ステンレスタンクで4年+樽で2年熟成という丁寧な仕込みの一杯をいただきました。 

「悪い品質のものを良くするのではなく、良い品質をさらに高めることに力を尽くしている」というオーナーの言葉がとても印象的でした。 

発酵中の葡萄は泡がプツプツと立ち、生命力に満ちた発酵の様子に立ち会えたことも貴重な体験。 

製品の3グレードには奥様と娘さんの名前がつけられており、家族を大切にする姿勢にも心を打たれました。 

最後にはオーナー直筆のサイン入りボトルをお土産にいただき、温かな交流となりました。 

 

Destilería Coquena|
農業の知見を活かした精密な蒸留

続いて訪れたCoquenaでは、アタカマ大学で農業を学んだ背景を持つオーナーが、苗木の栽培方法から収穫の手法に至るまで、細やかな工夫を凝らしている姿が印象的でした。 

試飲では、喉に響く力強さと葡萄の香りが共存する一杯を体感しました。

さらに、オーナーが日本のアニメ好きという意外な一面も。
最後は某有名ポーズで記念撮影という、ユーモラスな時間にもなりました。 


Casona de Chanchoquin|
再会のランチタイム 

昼食は、昨年の視察でも訪れた村上さんお気に入りの場所「Casona de Chanchoquin」へ。 

料理をふるまってくれたおばあちゃんとの再会に、会話も弾みました。 

地元の素朴な料理をいただきながら、のどかな風景の中で心からリラックス。 

どこか懐かしさを感じるランチタイムでした。 


Destilería Pisco K11|
家族の想いをつなぐ、新しいピスコづくり 

午後に訪れたのは、夫婦で営む蒸留所・K11。 

30年前、オーナーの祖父が地元の蒸留所向けに葡萄を栽培し始めたことが、この場所の原点です。 

そして2019年、現オーナーのマティアスさんと奥様が、「自分たちのピスコをつくりたい」という想いでブランドを立ち上げました。 

実はこのマティアスさん、昨年(2024年)に宮城県・仙台で開催されたチリピスコセミナーにも来日されており、日本のバーテンダーとも既に交流があります。

ブランドは「K11」と「K11 ROSE(ロゼ)」の2種。 

モスカテル・アレハンドリア100%、モスカテル・ロサダ100%というそれぞれが1品州のみを使用しており、品種の個性がしっかりと表現されています。

アルコール度数は40度、どっしりとした飲み口が印象的でした。 

発酵には20日、さらに蒸留前には40日間ステンレスタンクで静置し、不純物を沈殿させるという丁寧な工程も印象的でした。 

現場での工夫を惜しまず、さらに品質を高めようとする姿勢がひしひしと伝わってきます。 

視察の最後には、川辺に設けられた特設カウンターでピスコサワーを提供してくださり、地元産のサボテンの実やオリーブとともに味わうひとときに。 

土地の恵みと人の温かさが詰まった、忘れられない体験となりました。


Destilería Pisco K11|
視察のあとは、自宅でのサプライズパーティー 

K11蒸留所での視察を終えたあと、マティアスさんご夫妻のご厚意で、なんとご自宅に招待いただきました。 

立派なご自宅に一同驚きつつテラスへ向かうと、そこには他のチリピスコ蒸留所の生産者や、地元のバーテンダーの方々の姿が。 

用意されていたのは、まさかのサプライズパーティーでした。 

まずは地元のバーテンダーさんが、甘めで飲みやすいピスコカクテルをサーブ。 

それぞれが個性を活かした味わいで、場の空気を一気に和やかにしてくれました。

続いて、村上さんと山口さんもピスコカクテルを披露。 

村上さんは材料の一部が揃わない中、コンペティションで披露した優勝カクテルを再現。 

山口さんはこの場の雰囲気を活かしたオリジナルカクテルを振る舞い、大盛り上がりでした。 

現地のつくり手と、日本のバーテンダーたちが肩を並べて語り合い、カクテルを振る舞い合う。 

チリピスコを中心に、人と文化が交差した、とても温かく特別な夜となりました。

 

Day3

ピスコをめぐる多様な思想と手法に触れる一日 

Destilería Faustina|
畑から始まった挑戦 

この日最初に訪問したのは、コピアポ郊外の蒸留所「Destilería Faustina」。 

もともと1982年から葡萄栽培を行っていたという背景があり、長年にわたり葡萄を出荷してきたそうですが、葡萄販売の他に2019年にピスコ造りをスタートさせたとのこと。 

使用している品種は2種類を50%ずつブレンド。 

蒸留はガス式で、初期は200℃で加熱、後半にかけて180℃に調整するという丁寧な温度管理がなされています。 

アルコールのパンチを感じましたが、個性としてしっかり成立していると感じました。 

畑では、栽培中の葡萄を実際に房で手渡ししていただき、その場で試食させてもらうという贅沢な体験も。 

甘味や酸味の違いが明確で、つくり手がどれだけ品種ごとの個性を理解しているかが伝わってきました。 

敷地内には馬も飼われており、なんとこの葡萄を食べて育っているとのこと。 

ここでも、とても貴重な体験をさせていただきました。


Destilería Jahir Saba|
砂漠に蒸留所をつくるという発想 

続いて訪れたのは、まるで“砂漠のオアシス”のような蒸留所「Destilería Jahir Saba」。

こちらの生産者とも、昨年の仙台セミナーで一度お会いしており、今回の再会を楽しみにしていました。 

驚いたのは、その立地。周囲には何もない赤茶けた砂漠の中に、突如として現れる設備。 

実際の熟成や保管は別の場所にあるとのことでしたが、この蒸留所自体がプロモーションも兼ねて建てられた場所だそうで、ビジュアル的にもインパクト抜群でした。 

ダンプトラックで運び込まれた葡萄は、房と果実に分離され、圧搾を経て銅製の蒸留器へ。 

内部には6枚のプレートがあり、ガスで加熱されるチリ特有の構造です。 

特にユニークだったのが、蒸留後のコラソン(中心部分)を、葡萄の木を燃やした薪でフィルター処理している点。 

これを3〜4年熟成させて仕上げるというこだわりも聞かせていただきました。 

最後には、ちょうど届いたばかりという新しいボトルにラベルを貼る「ラベル貼り体験」までさせていただき、視察に華を添える時間となりました。 

 

Ecoranch y Pisco Hanaq Pacha|
ピスコ製造の新しいかたち 

次に訪れたのは「Ecoranch y Pisco Hanaq Pacha」。 

この蒸留所では、自社製品に加えて、他ブランドのピスコを委託製造(OEM)する形で運営されています。 

伝統的な家族経営が主流の中で、こうしたモデルはチリでも増えつつあるそうで、今後の流通や販路拡大の観点からも注目されるスタイルです。 

蒸留を担当されているのは、なんとDay1で訪問した「Destilería Don Gudelio」のオーナーの妹さん。 

姉妹ともにピスコ業界で活躍されており、その“ピスコ一家”ぶりには驚かされました。

ここでは年間約2,800リットルのピスコを5ブランド分製造しており、各ブランドが3種の葡萄を同じ製法で蒸留し、その後の配合比率をカスタマイズするという形。 

ジンも製造しており、15種類のボタニカルの中から依頼主が組み合わせてレシピを決めていくスタイルだそうです。 

ピスコにおいては、90度の原酒に加水して40度に仕上げ、「拡散器」でかき混ぜて甘みの調整をするという手法にも触れることができました。 

慣れない作業で苦戦しましたが(笑)、参加者全員でその工程を実際に体験させていただき、学びの多い時間となりました。 

 

Viña Kunza|
管理と革新、進化するピスコづくり

この日のラストの訪問は「Viña Kunza」。 

THOMAS GRAYというブランドでピスコとチリワインを展開しており、畑の管理状態が非常に印象的でした。 

各区画は品種・年代・土壌によってしっかりと管理されており、整然とした印象です。 

蒸留はガス加熱による1回蒸留。ヘッドやテイルは使用せず、コラソンのみを使用することで、純粋でクリーンな味わいを追求しています。 

ここで嬉しいサプライズが。 

昨年の訪問時、村上さんが「THOMAS GRAYで樽熟成はしないのか?」と尋ねたところ、「葡萄の風味を活かすため、樽は使わない」との返答があったそうですが、 

その後の方針転換により、なんと樽熟成へのチャレンジが始まっていたのです。
試飲もさせていただき、一同大感激。 

この視察の最後には、昨日もお世話になった地元のバーテンダーが登場し、THOMAS GRAYを使ったピスコカクテルを振る舞ってくれるという粋な演出も。 

生産者と飲み手がともに交流する場が自然と生まれていることに、現地のピスコ文化の奥深さを感じました。 

 

Day4 

Destilería Piedras Juntas|
大自然とともに歩む家族の蒸留所 

標高1,000m前後の山間部に位置するDestilería Piedras Juntasを訪問しました。


現地に向かう道中、運転手さんから「アタカマ州ではここ数年、深刻な水不足が続いており、ダムの水も著しく減っている」との話を伺いました。
すでに5年近く雨が降っておらず、降るときは災害級の豪雨になるとのこと。
アンデスの雪解け水にも影響が出ているようで、気候変動の現実を実感させられました。 

蒸留所周辺は、昨日までの砂漠エリアとは異なり、川とダムがあることで緑が多く、豊かな自然が広がっていました。

畑は代々受け継がれてきたもので、葡萄の品種も混在しています。
川の近くということもあり、土壌の水分量が多く、実った葡萄はジューシー。
他にもザクロ、オレンジ、イチジク、モモなど様々な果樹が実をつけていました。 

この蒸留所では、糖度が完全に抜けるまで発酵(ファーメンテーション)を行うそうで、期間は5日ほどとのこと。
他の蒸留所では20日かけるケースもあり、葡萄の品種や糖度によって発酵期間が大きく異なることがわかりました。 

運営は親子で行っており、息子さんは農業大学で学び、他地域の畑にも視察に行っているそうです。
今後、学びを反映させて蒸留所をさらに進化させていく意向を語ってくれました。

敷地内では、新しく導入された蒸留器も見せていただきました。
今年6月頃に組み立て、来年から稼働予定だそうです。
親から子へと受け継がれた土地で、未来に向けての一歩を感じる訪問でした。 

最後に果物をたくさん振る舞っていただき、心温まるおもてなしに感謝です。 


Destilería El Churcal|
80歳の巨匠が生む、唯一無二のピスコ 

次に訪問したのは、村上さんが昨年訪問し、その美味しさに太鼓判を押していたDestilería El Churcal。

ご高齢ながら、すべての工程を一人で手がける造り手のこだわりに触れられるとあって、楽しみに伺いました。 

初めは寡黙で職人気質な印象を受けましたが、村上さんや山口さんの質問に真摯に答えてくださり、笑顔も交えてさまざまなお話を聞かせてくれました。

造られたピスコは非常に芳醇で、マスカットの華やかな香りが印象的。
口に含んだ後は鼻に抜ける香りがまるで香水のようで、2段階で楽しめました。

加水後、ステンレスタンクで8ヶ月から1年寝かせるスタイルで、加水のタイミングを瓶詰め直前にする他の蒸留所とは異なる哲学を感じました。 

蒸留時には薪を使用し、80〜90度の低温でじっくりと時間をかける方法をとっており、仕上がりも非常に滑らか。

500リットルの仕込みから約100リットルのピスコができるそうです。 

村上さん、山口さんも唸る大変美味しいピスコでした。 

その後なんと奥様の手料理でもてなしていただき、家庭的で温かいひとときを過ごすことができました。 

楽しい素敵な時間を頂き、本当にありがとうございました。

 

Destilería Mulet|
チリ最古の蒸留器と壮絶な歴史 

続いて訪れたのは、1909年創業の老舗蒸留所、Destilería Mulet。

現在は4代目が継承し、次世代である5代目も控えているという歴史ある蒸留所です。 

年間使用する葡萄は約100万キロ。
大規模な設備を持ち、内側がコーティングされた巨大なコンクリートタンクで14日間の発酵を行っています。

蒸留器は、1週間で1200リットルを蒸留できるというチリで最も古いと言われる装置を使用。
薪で熱しながらも低温で長時間かけて蒸留する方式を採用しています。 

印象的だったのは、ピスコにまつわる壮絶なエピソード。
かつてスペイン人と先住民の間に起こった対立と和解を象徴し、悲劇を忘れないために命名されたブランドがあるという話を伺い、酒に込められた歴史の深さに胸を打たれました。 

敷地内には新館と旧館があり、旧館はまるでピスコ博物館のよう。

貴重な蒸留設備や歴史的な資料もあり、見応えのある訪問となりました。

 

Destilería Bou Barroeta|
芸術と熟成が融合する蒸留所 

続いて訪問したのは、比較的大規模な蒸留所、Destilería Bou Barroeta。 

ここでは、内側にコーティングのあるコンクリート製のタンクを用いて15〜20日間の発酵を行い、温度管理のしやすさが特徴とされていました。
蒸留には薪とガス、両方の熱源を使い分けているそうです。 

蒸留過程では、アルコール度数70〜40度の範囲をコラソンとして使用し、それ以外は破棄。
高い品質基準が徹底されていました。 

また、樽熟成にもこだわりがあり、使用される樽もアメリカンオークに加え、地元産の木材を使った80年ものの樽が現役で活躍しており、熟成の深みを感じさせてくれました。 

そして天井には、闘牛やピスコ造りの工程を描いた巨大な壁画が。

文字の装飾には「愛」や「幸福」などの言葉が込められており、全体として、ピスコへの情熱や人生観が丁寧に描かれていました。

この壁画は、オーナーのお父様のこだわりから生まれたもので、画家であるご友人に依頼し、完成までに5年の歳月をかけたそうです。

その後、瓶詰めされてラベルを貼る作業をしている工程を見せていただきました。

この工程では長年勤める職人が1本ずつ丁寧に不純物をチェックしており、品質管理への意識の高さが伝わってきました。 

最後は各種ピスコを試飲させて頂きました。ありがとうございました。


ディナー:
Jahir Saba氏が運営する絶景レストランでの晩餐
 

この日の締めくくりは、3日目に訪れたJahir Saba蒸留所が運営するレストランに招待していただきました。

見ての通り夜景がとても美しく、プールも併設された洗練された空間で、若者に人気のレストランとのこと。
ピスコやワインも豊富で、バーテンダーも在籍していました。
 

この旅でなかなか口にできなかったチリ産サーモンもついに登場。
大変美味しく、旅の最後のディナーを飾るにふさわしい食事となりました。
 

素晴らしい料理と空間に、旅の疲れも癒やされ、充実した一日を締めくくることができました。 

 

Day5

終日|締めくくりの視察と帰国の途へ 

ProChileアタカマ支部へご挨拶 

視察最終日の朝は、今回の各種蒸留所をアテンドしていただいた ProChileアタカマ支部へご挨拶へ伺いました 

ProChileはチリの貿易や国際的なビジネス連携に関わっています 

短い時間でしたが、視察の感想やお礼の言葉を伝えることができ、本当に感謝の気持ちでいっぱいです 

本当にありがとうございました。

蒸留所ラスト訪問|
Pisco Bramador

最後に訪ねたのは、以前仙台のチリピスコセミナーでもお会いした「Pisco Bramador」の蒸留所。

比較的新しい蒸留所ながら、ご夫婦で運営されており、その丁寧な説明からもピスコ造りへの情熱が伝わってきました。 

蒸留所は、海からアンデス山脈にかけての風が心地よく通り抜けるという、ぶどうの栽培にとても適した土地にありました。 

以前は日本の夏に来日し、その暑さ、湿度に驚いたとおっしゃっていました。

以前はオリーブを育てていたそうですが、そこからぶどうを栽培へ転換し、現在では10ヘクタールに及ぶ広大な畑でペドロヒメネスとアウストリアという2品種のぶどうを栽培しているそう。

発酵は別の施設で行い、蒸留はご夫婦二人で担当。
190度ほどの温度で蒸留を行い、ベースワインが減っていく過程で温度を下げて調整しており、熟成はステンレスタンクで6ヶ月とのことです。
 

最後には、ご夫婦の知人が手掛けるベルモットリキュールとピスコを合わせたカクテルをご馳走になり、視察の締めくくりとなりました

 

バイーアイングレッサの海でランチ 

視察が終了し、昼食はコピアポからほど近い海沿いの町「Bahía Inglesa(バイーアイングレッサ)」へ。

砂漠の中に突然現れる青い海と白い浜辺に驚きつつ、最後のランチタイムを満喫。 

旅の最後に、心に残る絶景と食事を堪能でき、大満足です。 

そして帰国へ 

ランチ後、コピアポの空港でお世話になったドライバーさん・通訳さんとお別れをし、日本への帰路につきました 

皆様の力があり、この密な5日間を過ごせました。本当に感謝です。

日本へは、サンティアゴ、ダラスと経由して成田へと戻る長旅です。 

・・・帰国途中、ダラス空港でハプニングが発生。 

村上さんと山口さんがサンティアゴの免税店で購入したピスコの瓶が検査で引っかかり、機内に持ち込めず……。

他の荷物の状況との兼ね合いで、持ち帰る手段をとると別途100ドルの追加料金が必要なことがわかり、泣く泣く諦めることに。 

「免税って一体…」と、名残惜しさもありつつも、一杯交え気持ちを切り替えて帰路を過ごし、無事に帰国することができました。 

 

今後に向けて 

今回の視察を通じて、アタカマ州のピスコ文化の奥深さ、生産者たちの情熱、そして地域に根ざした家族のストーリーに数多く出会うことができました。 

6月頃には今回訪問したピスコが弊社にも入荷予定。 

そして11月には、第2回チリピスコ・カクテルコンペティションも控えています。 

チリと日本の新たな橋渡しが、今後ますます広がっていくことを願って。 

これからもチリピスコの魅力を発信してまいります。 

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。